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  • 2014.07.14 Monday
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柳下美恵さんインタビュー

 岡山映画祭2012で23日に予定されている、『尾上松之助×柳下美恵の夕べ』にてピアノ伴奏とトークを担当していただく、サイレント映画伴奏ピアニストのパイオニア柳下美恵さんのインタビューをお届けします。

続きを読む↓からどうぞ!

尾上松之助×柳下美恵の夕べ

―パイオニアの輝き―

 

尾上松之助は明治8年(1875年)岡山市西中島町生まれ、日本映画の草創期、当時活動写真と称していたサイレント映画時代のわが国最大の映画スターである。大正15年(1926年)没。

旅回りの役者だった松之助は、日本映画の父牧野省三に見出され、明治42年(1909年)牧野の監督で『碁盤忠信』(横田商会)に初出演(主演)して映画の道に踏み出し、亡くなるまでに1千本を越える映画に主演したといわれる。明治45年(1912年)横田商会等四社が合併して誕生した日本映画初のメジャー製作会社日本活動写真株式会社略して日活の揺籃期を牧野省三とのコンビで支えた。今映画祭で上映する、1千本を記念した映画『荒木又右衛門』(池田富保監督、1925年、日活大将軍)は後楽園でもロケ撮影された。

「岡山映画祭 2012」を開催する今年は、ちょうど「日活100周年」にあたり、それはほぼ「日本映画100年」であり、それらの揺籃期を全身全霊を傾けて支えた最大の功労者・スーパースター尾上松之助を回顧するのにふさわしい年と考えられる。

ここに、サイレント映画伴奏ピアニストのパイオニア柳下美恵さんをお迎えし、東京国立近代美術館フィルムセンターと大阪芸術大学太田教授の協力を得て、柳下美恵さんにピアノ伴奏とトークを担当していただき尾上松之助四作品を上映いたします。

なお、現存する尾上松之助映画のフィルムは56本といわれており、『中山安兵衛』・『荒木又右衛門』は断片のみの上映であることをお断りいたします。、どのフィルムも経年劣化が著しいため、復元に多大の努力が注がれました。

 

柳下美恵さんにお聞きしました。

 
サイレント映画ピアニストという、日本にはそれまで多分存在しない職業に進まれた理由・きっかけは何でしょうか?

柳下 映画生誕100年の1995年にリュミエール作品を弾いてデビューしました。本当にタイミングが良かったです。                        

以前は様々なイベントをする西武系のホールのスタッフをしていまして、手塚治虫さんや武満徹さん、土方巽さんなど錚々たるメンバーがパフォーマンスをしていました。ミニシアターがその頃はなかったので、各国の映画祭や自主上映などもやっていて、次第に映画に魅かれていきました。そんなときバブルが弾けて、ホールの閉鎖を余儀なくされて
会社をやめることになり、何か自分に出来ることがないかと探しているうちに、好きだった映画と自分が専門に勉強した音楽が同時に出来る、サイレント映画の伴奏という仕事に出会いました。師匠もおらず最初は手探り状態だったのですが、数年模索するうちに映画生誕100年というめったにない機会に仕事をいただきました。
 今年は日活生誕100年、岡山で松之助さんを弾けるということはまた奇跡。きっと天国から日本映画の神様が見守ってくださっていると思います。

今までやってこられた中で、とくに印象的だったお仕事をあげていただけますか。

柳下 2年前にイタリアのポルデノーネ無声映画祭で4日連続で長編の日本映画を弾いて、その中でも4時間もの大作『愛は人類とともにあれ』を弾いたことです。この仕事を始める前に観客として行ったことのある映画祭でしたが、会場もオペラ劇場のような豪華なものに変わっていてオーケストラピットの中でイタリア製の良く鳴るピアノで弾きました。ピアニストは大概、大男で、私は小柄な日本人でしかも女性。音が鳴り過ぎると感じることも度々ありましたので、ソフトペダルを踏んで、繊細な響きを大切にしました。弾き終わったあと、しばらくは拍手がなりやまず、疲労もあったのですが、大きな仕事をしたということでの充実感がとても印象に残っています。また翌年のイタリアのボローニャ復元映画祭では、アルベール・カペラニというフランスのとても美しい画を撮る監督の『椿姫』を弾きました。ヨーロッパの映画祭では多いことなのですが、事前に見ることができず、英語で書かれたパンフレットのわずかな情報だけを頼りに、映画を見て弾きます。しかもその時はチェコ語の中間字幕で、完全に画だけを見てその場で理解しながら弾きました。ただ、救われたのは『椿姫』というよく知られた物語。最初のシーンの女性が主人公のマルグリットなのか誰なのかがわからず、ドキドキしましたが、なんとか弾ききって、駆けつけていただいた監督のお孫さんとゴダールの助監督で愛のコリーダの主演女優・松田映子さんを主演に作品を作った監督にハグをされ、ニュースターと多くの方に紹介されたことは今でもうれしい思い出です。サイレント映画でもとくに初期の映画は観客のよく知っている物語等が映画化され、話はわかっているんだけど面白いと感じて観られることが多かったようです。松之助の映画も当時の観客には馴染みの物語でしたので、今回は、若い方々にとっては忠臣蔵すら縁遠くなっているかもしれませんし、トークで内容などをお話ししたうえでご覧になっていただこうと思います。

 

ありがとうございました。今回上映するうちの『忠臣蔵』は活弁トーキー版ですが、他の三作品『豪傑児雷也』・『中山安兵衛』・『荒木又右衛門』は活弁ではなく、ヨーロッパのサイレント映画上映方式つまりピアノとシンセサイザー伴奏だけで上映いたしますので、トークを交えてやってくださるのは、何よりのことと思います。

 

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